オードリー・ヘプバーンに魅せられて。

皆さんは尊敬している人物は?と聞かれたら、どう答えますか?

私は世界的に有名な女優、オードリー・ヘプバーンの名前を挙げます。

彼女は私の憧れで、私が夢見ている事を全て叶えていて、私が求めているものを全部持っているからです。


美しい彼女は、女優ではなくバレリーナを夢見る少女でした。

美しくすべてに恵まれているように見えた彼女は、幼い時に両親が離婚、母親に引き取られ家計の為にプリマではなくギャランティーが高い舞台女優になりました。

女流作家コレットの目に止まったオードリーは、スターへの道を歩み始めます。


私が彼女の出演作品で一番好きなのは、ローマの休日です。

彼女の気品と愛らしさが全面に出ていて、ストーリーも女の子から女性へ成長していく、オードリーのこれからを表しているような物語です。

その後次々と映画の主演を務めたオードリーは、家族との暮らしの為に自ら映画の世界から姿を消しました。


それからの彼女は、少女の頃に第二次世界大戦の最中で栄養失調から様々な病気にかかってしまった際、ユニセフの前身組織から救われた事がきっかけでユニセフの活動に力を入れ始めます。

彼女は輝かしい女優としての人生を歩みながら自らその世界を離れ、晩年は未来を担う子ども達の為に生きていく。

彼女の尊敬すべき点は、自分の立場を上手く利用し、助けが必要な人達に対して他の人達の目を向けさせる。

それを彼女自身も分かっていて立ち回っていたように思えます。

とても気高く、そして頭が良い女性だと私は彼女に対して感じています。


彼女はありのままの美しさを大切にしている人でもありました。

オードリーのような全てが完璧に見えるような人でも、「自分には欠点があり、それを受け入れられるようになった」と話していて、その『ありのままの自分』をとても大事にしていたそうです。

銀幕のスターとして輝いていた彼女は、舞台を降りてからはとてもナチュラルでした。

必要以上な若作りをせず、健康的な生活を送り、己を律する。

写真に映る年老いた彼女はいつも少女のような可憐な笑顔に溢れていました。


彼女から学ぶことは本当に沢山あります。

ありのままの自分を受け入れること、若さに執着しないこと、他人の話をよく聞き、親切な心を忘れないこと。

簡単に出来そうで、実際は上手く出来ていない事ばかりだと思います。

亡くなる前の最期のクリスマスイヴに、子ども達に送ったサム・レヴェンソンの詩を、彼女は生涯愛していたといいます。

その詩には、彼女の生き様そのものが記されていると言っても過言ではありません。


その詩を私も胸に、より良い人生が送れるようこれからも努力していこうと思います。



『時を越えた美しさの秘密』

魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。

愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい。

スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい。

豊かな髪であるためには、一日に一度子供の指で梳いてもらいなさい。

美しい身のこなしのためには、決してひとりで歩むことがないと知ることです。

物は壊れれば復元できませんが、人は転べば立ち上がり、失敗すればやり直し、挫折すれば再起し、間違えれば矯正し、何度でも再出発することが出来ます。

誰も決して見捨ててはいけません。


人生に迷い、助けて欲しい時、いつもあなたの手のちょっと先に助けてくれる手が差し伸べられていることを忘れないで下さい。

歳を取ると、人は自分にふたつの手があることに気付きます。

ひとつの手は自分自身を助けるため、もうひとつの手は他者を助けるために。


女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです。

そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所でもあるからです。


女性の美しさは、顔のほくろなどに影響されるものなどではなく、その人の精神に反映されるものなのです。

それは心のこもった思いやりの気持ちであり、時として見せる情熱であり、その美しさは、歳を追うごとに磨かれていくものなのです。


-サム・レヴェンソン-

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